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糸を染める |
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水で約7~10倍薄めて使います。染める糸は一度洗ってから乾かした物か硬く絞った物を2~3分浸ける様にして染めます。
浸ける時間よりも、カセの内側などで液のついてない所が無いように注意してください。
ムラを少なくしようと思えば、よく液を絞った糸を最初は日陰に干して有る程度乾いてから日に当てます。出来るだけ何度もカセの上下と裏表をひっくり返し均等に光が当たるようにしてください。
一週間から10日程干してから以上の事を同じようにして3・4回繰り返します。最後に水洗いをしてから乾かして一応出来上がりですが、色はその後も日が経つにつれ濃くなって行きます。
ムラが多い方が面白いと思われる方は濃い目の液に浸けて最初から日なたに出してください。濃い液を使うと風合いが硬くなりますが、最後の水洗いの時に良く揉むようにすると少し柔らかくなります。
薄める倍数と浸ける回数・干し方と日数によってかなり違ってきますので、後はご自分で経験して頂くしか有りません、色々工夫してみてください。
薄めて使った液の残りは次の時に使えますので、出来るだけ空気の入ってない状態でペットボトルなどに入れて暗く涼しい所に保存してください。 |
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布を染める |
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薄い布の時は糸と同じように浸けて染めてください。その時に布を輪ゴムで絞ったり、わざとシワをつけたまま干したりすると模様になります。分厚い生地の場合は刷毛で塗ってやった方がロスも少なくて済み、硬く成らないのでその方がいいです。
外で使うのれん等は、柿渋で染めると色がうまい具合に濃くなっていくので丁度良いです。筆で文字や絵を濃淡だけで表現されても面白いと思います。下地に牛乳を四・五倍に薄めて塗っておき、良く乾かしてから柿渋を塗るとにじみません。
昔は、お酒を濾す酒袋や漁網の補強に柿渋を使っていましたが、今ではほとんど使われなくなりました。 |
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紙を染める |
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一貫張りのようにする時は、濃い原液のままか2~3倍に薄めて刷毛で塗って下さい。後は好みで和紙などに塗って乾かしては揉んで又塗ってを、繰り返したりすると皮の様な質感になったりと様々な表情が出ます。
昔は防水と補強の為にうちわに塗ったり(渋団扇)、和紙に塗って畳の下に敷いて防虫に使ったり、紙の着物(紙小)や合羽にしたりしていました。柿渋で和紙を張り合わせて染色の型紙に使ったり、番傘にも塗って糊とあわせて張り合わせたりと結構日常の生活に生かされていました。 |
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木を染める |
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| 水で4~5倍に薄めて乾かして何日か干してから又何回か重ねて塗って下さい。防虫と防水効果が有ります。気を付けないといけないのは3年・5年・10年と色がどんどん濃くなっていくので最初からあまり濃い色になるまで重ねて塗ると真っ黒になってしまいます。昔は木造舟の木材に塗って防腐・耐水・耐久性を強化したりと染色としてでは無く、今の樹脂コーティングのような役割をしていました。 |
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注意する事 |
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| 容器は鉄を使わないでください。柿渋は鉄分に反応して墨色に変色します。最もわざとそうしたい場合は別ですが・・・。筆で文字や絵を描くように鉄分の多い泥などで変色させても面白いです。 |
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柿渋は、タンニンの成分が最も多く含まれている渋柿の青い実を搾って自然発酵させた物です。銀杏の実のような強烈な臭いがあるために、一般的にはあまり使われませんでしたが、アヴリルの無臭タイプの柿渋の様に臭いの無いタイプの物が作られるように成ったため、家庭で手軽にクラフトにも使えるように成りました。
もともと染料としてではなく、防腐・防水・耐久性等を目的としたコーティング剤としての役割をしてきた物ですが、煮たり媒染したりせずに、浸けたり塗ったりするだけで簡単に堅牢な染めが出来るのが特徴です。
ただ、染料やペンキのように染めたり塗ったりして直ぐに色が付く訳ではなく、時間が立つにつれ変色して行くのが特徴です。気長に色が出てくるのを楽しんで下さい。
最初は、シミや汚れの付いたTシャツやブラウスなどで試されるのがいいと思います。染めて直ぐは少し硬いですが、何度も洗濯している内に柔らかく成ってなじんできます。くたくたになっていたシャツも糊が利いたようにシャキッと成って見違えるようになり結構新鮮な感じでまた着ることが出来ますよ! |
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柿渋染め |
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柿渋染めは、布を浸してそのまま日光で乾かすだけで、自然の味わいのある色に染め上がるというシンプルさが魅力です。
天然の柿渋染液と自然の力で染め上げた色・風合いをお楽しみ下さい。 |
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(基本の染め方) |
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生地を選ぶ。
・シルク
・麻
・綿(撚りが甘い方が簡単に染まる。)
・化学繊維やウールはやや染まりにくい。 |
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| 2, |
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生地を前処理する。
シルクは、汚れのない場合特に必要なし。
麻、綿についてはノリがついている場合があるので、市販のノリ抜き剤、または中性洗剤で洗っておく。 |
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| 3, |
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柿渋液を容器に移す。
容器は鉄製以外で(鉄に反応するので注意)洗面器、バケツ等生地の量に合わせて用意する。 |
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| 4, |
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布を柿しぶ液に浸す。
あらかじめ布全体を水で湿らせておき、端からゆっくり浸していく。(空気が入らないように注意。)全体を浸して、軽く手で揉み1から2分ほどおく。 |
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| 5, |
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布をしぼる。
液が完全に切れるようにしぼる。(液が残っていると干しているうちに極端なムラができる)しぼった後多少色が淡くても徐々に濃くなってくる。 |
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| 6, |
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日光のある場所で干す。
日光のあたり具合により濃淡ができるので、時には裏表を変える等調節も必要。
この特徴を生かし、いろいろな工夫次第でオリジナルの模様もできる。 |
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| 7, |
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完全に乾かす。
4から5日、天日干しする(冬季は長い目に)。
出来上がりは、バリバリの状態になる。 |
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| 8, |
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仕上げる。
染め上がった布を洗濯機等ですすぎ洗いする。(厚地5分、薄地3分ぐらい)軽く脱水して乾かす。 |
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出来上がりの色が薄くなる場合もありますが、日がたつとともに柿タンニンの色味が表に出てきて何ともいえない色や風合いが出てきます。
布によっては多少ゴワつき、シャリ感がでますが、この柿渋特有の味わいもいっしょにお楽しみいただけますと、よりいっそう柿渋染めの魅力にふれていただける事と思います。 |
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(柿渋液使用上の注意) |
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・ 柿渋液が衣服等につくと取れません。
・ 容器等は使用後すぐに水洗いして下さい。
・ 残った液は元に戻して再利用できます。室温で暗所に保存して下さい。 |
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柿渋液無臭タイプ
(タンニン濃度3%以上) |
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300ミリ
リットル |
1リットル |
20リットル |
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