べんがら染め
 アヴリルの「べんがら染料 古色の美」の大きな特徴は、気軽に、そして簡単に染めを愉しめること。水に溶かして、揉みこんで、あとは乾かすだけ。そして天然鉱物(酸化鉄)を使った顔料だから、人体や環境にも安全。染めた後はそのまま排水しても大丈夫なのです。合成顔料のように、染めた後の液の処理に困ってしまう、なんてことはありません。染の専門的な知識は必要ないので、初心者の方でも安心して使っていただけます。
べんがら染糸 「エジプト綿べんがら染」
アヴリルの生成糸、エジプト綿を 「べんがら染料 古色の美」で染め上げました。しっとりとした肌ざわりのエジプト綿をべんがら染料で染めたことで、さらりとした風合いがプラスされています。織り、編み、小物など多方面でお使いいただけます。
■品番 E-0102-N
■品名 エジプト綿べんがら染
※web shopの糸のページでご覧いただけます。

べんがらの性質について
ベンガラ染の歴史はとても古く、インドのベンガル地方から日本に入ってきたことから、「べんがら」と呼ばれています。繊維をはじめ、陶器や建築資材などあらゆる素材に利用できる天然顔料です。
古くは縄文、弥生土器の彩色に使われ、古墳の石室や社寺のべんがら塗りとして用いられてきました。よく知るところでは沖縄の首里城やフランスのラスコー壁画が有名です。べんがらの性質のひとつに、菌を繁殖させない機能があります。その特質から社寺をはじめ民家の漆喰に練りこんだりして、生活の場でも広く普及していきました。また京焼や九谷焼といった陶芸の分野でも色付けに愛用されています。性質を活かした彩色だけでなく、「自分の色」を見つけだすためにプロたちに重宝されていたようです。
そのほかの性質として引火性が無く、日光堅牢度に優れていることも大きな特徴です。そして酸化鉄成分ならではの色合いと風合いから、近ごろは繊維の染色にも使われるようになってきました。
菌の繁殖を防いでくれる、日光堅牢度に優れている、そして優しい風合いと色合い。これら天然素材の持ち味を活かして、自分だけのオリジナル糸を創ってみましょう。
色種
全5色
01古色(コショク)
05弁柄(ベンガラ)
09鬱金(ウコン)
10琥珀(コハク)
12茜(アカネ)
内容 50ml 
※100~200グラムの糸・生地(精錬済み)を染めることができます。大人用Tシャツなら2~3枚です。
用途 糸、生地の染色、書き染め
染められる素材 糸(綿・麻・羊毛など)、生地など幅広くご利用いただけます。
特徴 ★水に溶くだけで簡単に染めることができます。
★顔料の分散力が高く、ムラになりにくい。
★天然ゴムを配合していますので、素材の風合いを保ち、色落ちも軽減できます。
★天然成分からできているため、残った液は安心して排水できます。
使用方法 ボトルに記載
使用上の注意 ■染色中に染液が飛び散る可能性がありますので、服装などにはご注意ください。
■天然ゴムラテックス配合につき、色落ちは軽減しますが、染めた後、初めは必ず色落ちします。他のものとのお洗濯は色移りの原因になりますので、ご注意ください。
■濃度が濃すぎると繊維に顔料が入りきらないため、色落ちの原因になります。
■長期間(1年以上)の放置はラテックスの効果(密着性)低下や顔料硬化の原因になります。
■30度以上の高温環境や直射日光のあたるところでの保管は劣化や腐敗の原因になります。
取扱上の注意 目に入った場合、直ちに流水で洗い流してください。もし異常があれば、医師の手当てを受けてください。
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